「野菜のパワーで健康に!!」 菜花・菜の花
桜も咲き、春たけなわですね。寒くて長い冬を耐えてきた私たちにとって、春は格別なものがあります。春野菜もずいぶん出回っています。今回は、春の野菜の代表ともいえる「菜花・菜の花」を取り上げたいと思います。ちょっとした辛みとほんのりした苦みが、おいしいですね。春の山菜や野菜の苦みは、冬の間、眠っていた体を目覚めさせる働きもあるとか。ぜひ菜の花をはじめとする春の野菜をおいしく食べて、春を感じていただきたいですね。
【栄養】 緑黄色野菜、ビタミンやミネラルが豊富な野菜です。ビタミンではビタミンKやビタミンB群が多く、中でも葉酸が多いです。またビタミンCも多いです。ミネラルでは、カリウム、カルシウム、鉄分などが豊富です。しかも野菜の中ではたんぱく質が多めの、栄養価の高い野菜といえます。
フィトケミカルという身体の生理的機能を活性化させる成分では、菜花に含まれるベータカロテンは、ビタミンAとして働いたり、抗酸化作用、免疫力向上の働き、辛みと香りの成分のイソチオシアネートは食欲増進、がん予防の働きがあります。
栄養一口メモ 葉酸について
「葉酸」はビタミンB群の一種で、細胞の新生や正常な赤血球の形成に欠かせないビタミンで、特に胎児の発達に欠かせない栄養素です。また、動脈硬化や認知症のリスクを減らす効果もあります。菜の花のほか、レバーや枝豆に多く含まれます。
【おいしくたべるには】
・葉や茎の緑色が鮮やかでピンとしているもの、花が開いていないものを選びます。
・茹でる前に、根元を水に15分ほど漬けて水を吸わせ先端をピンとさせます。
・茹でる時は70~80℃くらいの湯で根元から時間差で茹でると、ほろ苦さや香りが生かせます。
【簡単おすすめレシピ】
・菜の花そのものの味を楽しみたい方は、だし浸しはどうでしょう。茹でた菜の花を、薄口しょうゆとだし汁に浸しておきます。
・なんといっても辛し和えがおいしいですね。苦みがちょっと苦手な方でも気にならずおいしくいただけます。辛子の代わりに粒マスタードもおすすめ。
野菜は1日350gをめざしましょう
季節の野菜をおいしくどうぞ
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佐々木 裕美子
管理栄養士、青森糖尿病療養指導士
(公社)青森県栄養士会 会員
ひつじ年、いて座
現在はフリーランスで活動中
クリニックでの栄養食事指導、高齢者の低栄養防止指導
その他、料理教室、栄養講話など
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